

書籍名: 絵で見る 比較の世界 -ウイルスから宇宙まで
著者: ダイアグラム・グループ 編著
訳者: 松井巻之助
出版社: 草思社 (1981/02/25)

書籍名: かくれた次元
著者: エドワード・T・ホール
訳者: 日高敏隆、佐藤信行
出版社: みすず書房 (1970/10/30)
いわゆる座右の書。動物行動学を基盤にして世の中のあらゆる生命体の行動の意味を追及していった、三百六十度の視野感覚を存分に味わえる名著である。三読四読五読ものである。

書籍名: サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か
著者: ミチオ・カク
訳者: 斉藤隆央
出版社: NHK出版 (2008/10/25)
SFがらみの概説書、評論集、いわゆる科学エッセイなどおびただしい数の本を読んできたが、これはSFの自由奔放な発想をシリアスで科学的な視点から解き明かしていった、かつてない軽やかで奥の深い、SF者にはたまらない刺激本である。

書籍名: 信じられない航海
著者: トリスタン・ジョーンズ
訳者: 宮本保夫
出版社: 舵社 (1989/09/01)
地球で一番高い水面から一番低い水面までひとつのヨットで航海しようという、まさにとんでもない発想からスタートした波乱万丈の航海記。読んでみればわかるが、まさしく信じられない航海なのである。

書籍名: 地球の長い午後
著者: ブライアン・W・オールディス
訳者: 伊藤典夫
出版社: ハヤカワ書房 (1977/01/28)
ぼくはSFのモーレツファンだ。翻訳ものを中心にかなり膨大なSFを読んできたが、この本は古きよきSF黄金時代の代表傑作である。この作品にインスパイアされたオンボロSFをぼくも書いている。

書籍名: トイレの話をしよう 世界65億人が抱える大問題
著者: ローズ・ジョージ
訳者: 大沢章子
出版社: NHK出版 (2009/09/30)
世界のトイレ探訪記は数々ある。およそ手に入るそれらの本を見てきたが、この本が断然広く深く、そして世界の人類に警鐘を与えるトイレルポものの最高峰である。関係ないといえば関係ないが、著者はロンドン在住の美人女性ジャーナリスト。

書籍名: どくとるマンボウ航海記
著者: 北杜夫
出版社:
中央公論社 (1960/03/11)
新潮文庫 (1965/03/02)
中公文庫 (1973/12/10)
そういったら失礼かもしれないが、北杜夫さんの書かれた多くの本の中でこの航海記が最高だろうと思う。もちろん『白きたおやかな峰』や『幽霊』など、本来の文学作品もすばらしいが、なんといってもどくとるマンボウは衝撃だった。

書籍名: 日本世間噺大系
著者: 伊丹十三
出版社:
文藝春秋 (1976/05)
新潮文庫 (2005/07/01)
才人、伊丹十三は、非常に国際色豊かなセンスとエスプリのある上質でかなりきついジョークもちりばめた名エッセイを何冊か書き残した。これはその名作。

書籍名: 無人島に生きる十六人
著者: 須川邦彦
出版社:
講談社 (1948/10/01)
新潮文庫 (2003/07/01)
50年以上前に講談社でこの本が出たという噂を聞き、たった一冊残っていたその本を見せてもらった。『十五少年漂流記』を小学生のときに読んでから探検冒険心に火をつけられた。この十六人おじさんの漂流、そして無人島暮らしは当初小説かと思ったのだが、当時の新聞にも出ており、すべて事実と判明。新潮社の編集者に紹介したら文庫となり、ベストセラーとなってしまった。

書籍名: 我が足を信じて 極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語
著者: ヨーゼフ・マルティン・バウアー
訳者: 平野純一
出版社: 文芸社 (2012/05/15)
脱出記の傑作である。シベリアのラーゲリからヨーロッパまで単独で脱走し、すさまじい体験をしながら我が家にたどり着くまでの実話だが、これこそ読み出したらもうやめることはできないというスリルとサスペンスとカタルシスに満ちた脱出記の傑作。
もう手に入らないかもしれないが、原子核から宇宙の果てまでの森羅万象を、厳密に科学的にとにかくスケールで比較していく。あらゆる比較の尺度があり、ひまなときにこれをぱらぱらやっているだけで数時間過ごしてしまうこともある。