出版社:朝日新聞社

発行年月日:1991年10月01日

椎名誠 自著を語る

この作品はぼくにとって初の新聞連載小説でした。旅が多い中で、一度も穴を開けずに連載できたのが自慢といえば自慢ですが、担当編集者は2キロ痩せたそうです。新聞小説といっても毎日書くわけではなく、ぼくの場合は一週間分をまとめて書いて渡していました。他の作家の方も、たいていはそういうやり方をしているようです。その方が集中できるし、乗ってくれば一気に書き進められるので、楽なんです。これを書いていた頃、ちょうどワープロが飛躍的に普及し始めて、実はぼくもちょっとだけワープロを使って書いてみました。ところがどうしても手書きのときとはリズムが違ってしまうので、結局すぐに手書きに戻ってしまったんです。このときもし、もう少しガマンしてワープロをマスターしていれば、ぼくは今頃すべての原稿をワープロで書いていたでしょうね。そうすれば編集者は、みんな喜んだでしょうね(笑)。『哀愁の町に霧が降るのだ』『新橋烏森口青春篇』とこの本をあわせて一応、青春三部作と呼んでいたのですが、その後新たに第四部というべき『本の雑誌血風録』がスタートしてしまいました。このシリーズもいったいいつまで続くのか、自分でもわかりません。(椎名誠 新潮文庫 1996年『自走式漂流記1944〜1996』より)

9784101448145

銀座のカラス(下)

出版社:新潮社

発行年月日:1994/12/01

文庫

9784101448138

銀座のカラス(上)

出版社:新潮社

発行年月日:1994/12/01

文庫

9784022640772

銀座のカラス(下)

出版社:朝日新聞社

発行年月日:1995/08/01

文庫

b0158

銀座のカラス(上)

出版社:朝日新聞社

発行年月日:1995/08/01

文庫

b0522

銀座のカラス(上)

出版社:小学館

発行年月日:2016/6/12

文庫

b0523

銀座のカラス(下)

出版社:小学館

発行年月日:2016/6/12

文庫

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